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おじいちゃんの思い出〜アルツハイマーと少子高齢化

さちるのつぶやき 其の十五

情報登録日:2006-06-09 10:57:19 (sachiru7777)

最終修正日:2006-06-22 14:31:53 (sachiru7777)

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お隣のご主人は、早朝から庭の畑にクワを入れ、暑いさなかも水やりを欠かしません。
昨日も採れたての玉ねぎをたくさん頂いてしまいました。
夜は夜で、「これから飲み会で・・・」とビシッとスーツを着こなし、すいすいと自転車に乗ってお出かけ。
パン作りが趣味の奥様と二人暮らしをされています。

なんの変哲もない日常の光景なのですが、お隣のご主人はおん歳90才。奥様も80代とは思えない若々しさです。

こんな歳のとりかたが出来たなら・・・
でも。こればっかりは。。。
むしろ、さちるは、人よりも早く歩けなくなり、寝たきりになる確率が高いかもしれません。
老後は、他人事の話ではなく、近い将来自分自身に降りかかる現実問題です。

さちるの祖父はアルツハイマーで亡くなりました。
最初は、ちょっとした物忘れから始まりました。鍵がない、財布をどこに置いたか・・・
そのうち、「朝ごはんを食べてない」と言い出して、同居していた叔母が異変に気づきました。
症状は急速に進み、「ご苦労様。もう早く家にお帰りなさい」と叔母(息子の嫁)にむかって言うようになり、 父(実の息子)は名前も顔も忘れられて、祖父宅から次第に足が遠のきました。
外出先から一人では家へ帰れなくなり、警察に保護されるようなことも起きてきました。
あんなに大好きだった新聞や本も読まなくなり、穏やかで優しい性格が短気で怒りっぽい性格に変っていきました。

記憶が失われ、常識がなくなっていく中で、けれども「心」は最後まで失われなかったと私は今でも信じています。

嬉しい・悲しい・つらい・怒り・・・。
認知症はよく「幼児にかえっていく」と言われますが、本当にそうなのかと思います。
夜中に目が覚めて、誰も知らない人たちの中で、見知らぬ家でひとりぼっち。 自分が如何してここにいるのかわからない・・・恐怖で走り出したくもなります。 トイレで用をたすということがわからなくなり、失禁してしまったら、 誰に怒られるまでもなく、恥ずかしくて悲しいのは本人なのだと思うのです。

もう誰が誰かもわからなくなりながら、私たち孫を前に 大好きな「月の砂漠」を大声で歌っていた祖父の姿が思い出されます。
そんな時の祖父はとても楽しそうでした。

祖父を看取ったのは、もう20年以上も昔の話です。
当時はまだ訪問介護も通所施設もなく、徘徊が強かったので入院も断られ、当然のように家族による在宅介護でした。 運動能力は最後まで衰えなかった祖父を入浴させるだけで家族はヘトヘト。 排泄物を壁になすりつけるなどの行為も始まり、夜中の徘徊を警戒して介護は24時間でした。
それでも祖父にはこどもが4人、それぞれに配偶者と成人した孫がいて、交代で泊り込んで、何とか乗り切れたのです。 学生だった私もほんの短期間ですが食事の介護や下の世話をしたりしました。

今、私に当時の叔母と同じ事をしろといってできるか・・とても出来そうにありません。
心も身体も悲鳴をあげてしまうでしょう。

「少子高齢化」
家で支える から 地域や行政で支える 地道なシステム作りはまだまだ始まったばかりです。

様々なサービスを受けるために

介護保険制度をはじめとした、様々なサービスを利用するために、 まず知っておきたい事は、これらが「自己申告制」だということです。
ある年齢に達したから、該当する症状がでてきたから・・・といって、自動的にサービスが 受けられるわけではありません。
これは大きなポイントです。

家の中の問題だからと、外や行政に助けを求めるのをためらったり、
どんな制度があるのか意外と知らなかったり、
情報をネットで検索する術をもたなかったり、
忙しくて、地域の広報を読む暇もなかったり、
文字が小さすぎて回覧板を読むのはしんどかったり・・・

そんな時こそ、ネットを使う若い世代の出番です。

「最近、お母さんはおじいさんやおばあさんの事で、イライラしていないだろうか」
「近所に給食配食サービスをしてくれるところがあるらしい」
「あそこの施設はデイサービスの評判がいい」
「一度、家事代行業を使ってみたら・・・」
「玄関やお風呂やトイレに手すりをつけたらって言ってみようか」
「介護の悩みを話し合うサークルがご近所にあるらしい・・・」

必要なところに必要な情報を。
情報化社会ゆえのジレンマにどう対応していくか、これからの課題の一つであると思います。

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リンク集

<探す><調べる><相談する>介護110番

高齢者のための暮らしと介護のサポート帳 伏見区高齢者保健・福祉案内

京都介護観光タクシー

京都福祉介護用品協会

50ism(50代のためのサイト)老人ホームマップ
住所を打ち込むと周辺の老人ホームが地図上に一発検索が可能。施設登録数3万件以上。口コミ情報あり。

京都新聞 取材ノートから 〜伏見・認知症の母親殺害事件 介護者SOS見逃さないで〜


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キーワードデイサービス  ヘルパー 高齢者  認知症 アルツハイマー お年寄りにマッチする情報

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コメント

認知症 その2

顔 anika 時間 2006年 6月 17日 13:26:39

私も皆さんも人事ではありません。数年、数十年後にはもしかしたら自分自身に降りかかる問題かもと思うと、情報の収集をはじめ、数々の覚悟が必要になります。
家族の誰かが、ごく一般的な病気で入院しただけでも大変なことなのに、認知症の家族を抱えるとなると・・・私にはまだぼんやりとした想像しかできませんが、義父の年齢を考えたりすると、もしかしたら目の前に現実が待っているのかもしれませんね・・・

認知症

顔 ono 時間 2006年 6月 13日 00:20:45

最近は若年性アルツハイマーの映画が注目されていますが、老人の認知症問題はまだまだこれからが本番ですね。現在170万人といわれる認知症の人は、ピーク時には300万人以上になります。しかも若い労働力はドンドン減っていきますし・・。i-Ten-Laboが作成の委託を受けている「(社)認知症の人と家族の会(旧呆け老人をかかえる家族の会)」のホームページもご参考に。(リンク集にあります。)


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