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左手のピアニスト

さちるのつぶやき その弐

情報登録日:2006-03-06 10:50:24 (sachiru7777)

最終修正日:2006-06-06 08:55:01 (sachiru7777)

ピアノ鍵盤

実は、さちるは右手の指が5本とも欠損してるんですけど、普段あんまり不自由は感じないんです。
こどもの頃から何でも工夫してそれなりに楽しんできましたから。
例えば、縄跳びなら手首に巻きつけて飛べばよかったし、鉄棒なら肘関節で棒を挟めば回れたし。。
今まで、編み物、刺し子、陶芸(ろくろ)、ドライブ・・・と色々楽しんできましたけど、
唯一、興味があっても手の出せなかったもの、それがピアノなんです。

小学生の時、仲良しのお友達がピアノを習っていて、その発表会に誘われたことがありました。
「普通誘うかなあ」と思いながらも、おばちゃんは全く悪気がなかったし、友達は大好きだったし、 でも、行ってみたら案の定激しく落ち込んでしまって。 フリフリドレスの彼女の演奏はとっても素敵で、なんだか別世界。
どんなにやりたくても、同じ土俵にさえ立てないくやしさを噛みしめて、 障害者であることを幼いながらに実感した一コマでありました。

最近、中高年の間で密かにピアノブームが起きてるそうです。
子どものころ、習いたくても経済的に無理だったとか、 習ってても興味が向かなくて続かなかったとか、 そうした人たちが大人のためのピアノ教室に通いだしてるのだそうです。自分の楽しみのために。
ピアノやっぱりいいなあと思ってた矢先、テレビで観たんです。 左手のピアニスト舘野泉さんの演奏を!
  思わずテレビに釘付けになりました。
左手だけで、あんな素敵な演奏ができるのか・・・そんなことがあるのか・・・って。
調べてみたら、もともと演奏家として大成功をおさめていた舘野さんは脳梗塞で右手が動かなくなり、 一時はピアノを諦めたものの、その後左手のためだけに書かれた楽曲を探し出し、 見事カムバックを果たしたピアニストなんだとわかりました。
ヨーロッパでは、戦争で片腕を失った人たちが、ピアノを弾く楽しみを続けられるようにと 書かれた楽譜が多数存在し、片手でピアノを弾いてる人が大勢いることもわかりました。 今回の舘野さんの復帰リサイタルに共感して、彼のために新譜をかきおろす作曲家もでてきました。


で、影響されやすい私は早速楽譜をとりよせてみました。

楽譜1 楽譜2 楽譜3 楽譜4


うーん。これは無理(当たり前や)。でも。手習いのつもりで、まずはこつこつバイエルからはじめています。 今更、人様の前で演奏なんて大胆な夢は持てないけど、 同じ土俵に立てたと思えただけでとっても幸せな気持ちになれました。

最近は、音楽療法や、作業療法の分野で、楽器演奏が積極的に取り入れられているようです。
先日は、両手合わせて6本指の女の子がショパンの幻想即興曲を見事に鬼速で弾きこなしていました。
彼女はもともと指の機能訓練としてピアノを始めたそうですが、音楽の才能が開花したのでしょう。
(うー、かっこいいっ!!)

ちなみに、2005年1月9日には、初のピアノ・パラリンピックが横浜で開催され、 半身麻痺、指の欠損、ダウン症自閉症、全盲など、さまざまな障害をもつ世界15カ国97名 が参加して盛況を収めました。
障害児にピアノを教えるための技術研修などの活動もはじまっています。
詳しくはこちら

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コメント

顔 unknown 時間 2011年 5月 30日 19:23:28


お返事いただけて、とても嬉しいです。
ありがとうございます。
ダメもとでのコメントだったので、本当に嬉しいです!

実は私も右に麻痺があります。
詳しくお話を聞きたくて、書き込みしました。

麻痺になる前は、ピアノとフルートが大好きでした。
でも、片手だけで・・・と思っていました。
ブログを見て、勇気づけられたので、感謝してます。

コメントありがとうございました♪

顔 sachiru7777 時間 2011年 5月 23日 09:23:04

このブログを書いたのもだいぶ昔になってしまいましたが、
実はその後、「左手のピアニスト」の先生にピアノを習い始めました。かれこれ2年近くになります。
左手で弾ける練習曲を先生が独自に書いてくださって、
簡単な楽曲ばかりですが、悪戦苦闘して練習しています。
「峠の我が家」やユーミンの「春よこい」などがお気に入りです。

顔 unknown 時間 2011年 5月 22日 11:12:38


ブログを読んで感動しました!
よかったら、お返事ください。

読んでくださってありがとう!

顔 sachiru7777 時間 2007年 7月 12日 11:33:38

irukaさん、こんにちは。登録ありがとうございます。
・・・一周りか、ヘタすると二周りは、irukaさんの方がお若いのでは・・・
i-Ten-Laboのサイトこれからも時々あそびにきてくださいね♪

これからです!

顔 iruka 時間 2007年 7月 11日 19:05:56

昨日コメントした者です(今回はIDを取得しました)。私の息子もさちるさんのように、人生を楽しんでまっすぐに生きていけたらいいなと思います。まだまだ未熟な両親ですが、息子がわたしたち夫婦を育ててくれているのだと感じます。身近に障害のある方がいなかったこともあり、またそれ以上に私自身の無関心もあり、この2ヵ月新たな世界を知ることができ、人間としての自分の浅はかさのようなものを身にしみています。息子の人生はまだまだこれからです。私も負けないようにがんばります。

(さちるさんのプロフィールをみましたが、わたしは虎年なので1コ違いでしょーかね。。)

コメントありがとうございました

顔 sachiru7777 時間 2007年 7月 10日 22:09:26

私も右手の指がかろうじて一本小さく豆粒のように付いてる状態です。息子は、「おかあさんのグーの手かわいい」とよく握ってくれます(この素直さがいつまで続くかは…もうそろそろ時間の問題なんですが^^;)
お子さんまだ2カ月だと育児も大変ですよね。でも振り返るとその頃の”かわいさ”は格別なんですよ!これから親子で「楽しい」ことがいっぱいいっぱい見つけられますように。。。
ちなみに恥ずかしながら、さちるはピアノは早々に挫折しました。

勇気づけられました。

顔 unknown 時間 2007年 7月 10日 16:46:27

たまたまこのサイトをみました。現在2ヶ月になる
私の息子は生まれつき右手の指が2本しかありません。(その2本も完全な状態ではないのですが・・・)
親として現実を受け入れられず落ち込むときもありますが、障害を克服し、有意義な人生を送れるようこどもを支援していきたいと思っています。片手でもピアノが弾けるということで、もうすこし大きくなったら
さっそくチャレンジさせたいと考えています。情報ありがとうございました。

ぜひ聞いてみたい

顔 anika 時間 2006年 3月 11日 14:31:35

舘野泉さんの演奏をぜひ聞いてみたいと思いました。
さちるさんが手に入れられた楽譜にも興味あります。
人間の可能性について改めて考えさせられました。


ピアノの音色

顔 nagako 時間 2006年 3月 8日 01:22:07

ピアノの音色っていいですよね。やっぱりデジタルにはない響きがあって気持ちがいいですね。
わたしも左手で弾くピアノ楽曲のことは知りませんでしたが、ぜひ一度聴いてみたいと思います。

まったく知りませんでした!

顔 ono 時間 2006年 3月 6日 17:51:26

「片手で引けるピアノ」の楽譜があるんですね。知りませんでした。両手の場合、和音は左手で引いて、メロディーは右手で弾いたりしますよね?それが混じっている、ということなんでしょうか。奥が深そうですね。


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